メダカの飼育水とアブラムシの関係―害虫って何だろう?自然栽培の本を読んで見えた水槽の中。

メダカ先生に自然のことを習っている里山です。

つい先日、気になっていた本を購入しました。自然栽培の本です。自然栽培は里山が植物に興味を持ったきっかけでもあります。

どの記事も楽しく、勉強になったのですが、特に興味を惹かれた記事が1つ。そこにはこう書かれていました。

――アブラムシはドクターだ!

里山は思いました。「え?害虫の代表格みたいなモンじゃん!何故ドクター?」

しかし、読み進めるに連れ「おぉぉぉぉ!!」っとなりました。確かにドクターかも知れない。そして思い出したのは……???

アブラムシは害虫か

一般的に、アブラムシは害虫とされています。単為生殖で爆発的に増える上、液を吸って植物をダメにしてしまうからです。時にウィルスも媒介します。

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ですが、里山は自然栽培の本を読んでアブラムシの見方が変わりました。

アブラムシには好みがある?

要点となる部分をまとめてみました。(※イチゴについたアブラムシの話なので、イチゴの表記が出て来ます)

・アブラムシのよく付くイチゴと、そうでないイチゴがあった。イチゴの硝酸態窒素を測ってみたところ、前者は850ppmで後者は480ppmであった。

・硝酸態窒素の数値は肥料を与える程大きくなる。肥料効果が下がり数値が下がって来ると、アブラムシが減りだした。

・アブラムシが付いた花芽を放置しておいたところ、その次に生えて来た花芽は綺麗であった。アブラムシの付いた花芽を切り落としたものは、その次に生えた花芽もアブラムシが大量に発生した。

アブラムシの増減の鍵は、硝酸態窒素の量にありそうだということがわかります。

アブラムシは何を吸っているのか

アブラムシは植物の体液を吸っています。しかし、その全てを吸収しているわけではないようです。彼女たちの排泄物が甘いことからも、そのことがわかります。アリがやって来る程に甘い彼女たちの排泄物には炭水化物が入っている、つまり炭水化物を捨てているわけです。

――では、一体何を吸収しているのか?

前述した硝酸態窒素を積極的に吸収しているのです。

タンパク質と窒素

タンパク質は20種類以上のアミノ酸が結合した高分子です。主な細胞の構成物質の1つで、アブラムシの体もタンパク質から成っています。

アミノ酸には窒素(N)が含まれるアミノ基が必ず含まれています。

アブラムシがよく付くイチゴの例を思い出して下さい。

植物には吸収したものを排泄する仕組みがありません。ヒトの糞尿のように過剰摂取したものを外に排泄する仕組みが無いので、肥料から吸い上げた硝酸態窒素は植物の中に留まります。

アブラムシはイチゴの中に溜まった窒素を積極的に吸っていたのです。

ベタベタとしたアブラムシの排泄物は、雨などで流され土へと戻ります。そして形を変えて、また植物の根から吸収されます。

循環のサイクルが出来上がっているのです。

アブラムシで見えた水の中

以前、里山はメダカ水槽でクレソンを育てていました。しかし、アブラムシがびっしりと付いてしまう結果になり、一部を処分しました。

明日、幹之のチビ7匹を送り出す里山です。 生後4週間、見た目にも大きくなって来た幹之チビを嫁に出します。 ...

本を読んで見えて来たこと、それは「水槽の中には窒素分が沢山あった」ということ。これは、生物濾過の結果であると思われます。

メダカ大好き里山です。 ある日、職場の方(仮にAさんとします)と話していた時のこと。 「うちメダカ飼ってるんです...

しかし残念なことに、メダカ水槽にはそれ以外にクレソンが必要とするような栄養素があまりありません。クレソンは、これでもかと言う程に根を伸ばしていました。きっと足りない栄養素を求め、根を長く長く伸ばしていたのでしょう。

水に浮かんだ本体は、ほとんど大きくなりませんでした。

おわりに

虫と植物の関係、面白いです。メダカの生活の中でも似たような面白いことが沢山起きているのかも知れません。

ビオトープ作りに大切なモノが少しだけ見えた気がします。思わず新しい水槽を作りたくなりました。