メダカが松かさ病になりました。原因はエロモナス?それとも内臓障害?治療法を見誤ってしまった現場から。

3日前から風邪を引いている里山です。

朝晩と昼の寒暖差が大きくなってきましたね。調整が上手く出来ず風邪を引いてしまいました。飼い主がこんなんですから、飼っているメダカたちもそりゃ体調崩すよ。

今回は松かさ病のメダカを発見しました。

そして、そのメダカは発見したその日に死にました。昨日のことです。

メダカに感じた違和感

厳密には、そのメダカの異常に気付いたのは3~4日前です。紅白メダカなのにやたらと白っぽく、尻を下げた奇妙な泳ぎ方をしている1匹を発見したのです。

何かすっごい違和感を感じたのですが、どうしてそう感じたのかよくわかりませんでした。

――成長して背骨の奇形が目立ち始めたんかな?

カップで掬い真横から骨の異常を探りましたが、特に異常は見当たりませんでした。

泳ぎ方はおかしいしけれど、よく動き、エサも食べています。妙な違和感は感じるものの隔離することはせず、そのまま放置しておくことにしました。

違和感の正体

後々になって「ああ、それでか」と思ったことがありました。メダカの色です。

やたらと白っぽい体色に、黄色の柄が入っていたのです。その色をしていたのは件のメダカ1匹のみです。里山宅の歴代紅白を遡っても、1回も見たことが無い体色でした。

実はこれ、かなり重要な部分だったのです。

悪化していくメダカ

屋外水槽で経過を観察していたメダカですが、相変わらずよく動き、よく食べていました。しかし、日を追う毎に目に見えておかしな部分が出て来ました。

沈んだまま、浮いて来ないのです。

水底をずるずると這うように泳ぎ、水面近くにはほとんどやって来ません。

――これ、何?

再びカップで掬い上げ見てみると、メダカの腹が妙に膨れていました。オスのメダカなのに、メスのように腹部全体がぽこんと膨らんでいるのです。

どうやら腹水が溜まっている様子。肝臓が障害されてるのだと思いました。

他にも異常は無いか、更にじっくりと観察をしました。

「あ!コレ、松かさ病ってヤツじゃないの?!」

見ると体表が滑らかではなく、鱗が立ちガサガサとしていたのです。初めて見る症状に驚き、目が釘付けになってしまいました。

松かさ病とは

立鱗病のことです。重症になると全身の鱗が松かさ状になることから「松かさ病」とも呼ばれています。

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原因と症状

松かさ病になる原因は2つあげられます。それにより症状の現れ方が異なって来ます。

運動性エロモナス

運動性エロモナスによって引き起こされることがあります。その場合、体表に出血を伴ったり、食欲不振、眼球突出など、赤斑病(※運動性エロモナスで起きる別の病気)と共通する症状が見られます。

内臓の障害によるもの

脂肪やデンプンの過食によって、肝臓、腎臓に脂肪が溜まり発病します。

内臓に脂肪が溜まるなどの生理障害による場合は、全身の鱗が立ち、体は透明感が強くなります。エロモナスで見られる出血などの症状は見られません。

重症化すると助からない

全身が松かさ状態になった重症魚では、治癒は期待出来ません。

メダカは伝えていた

里山の発見した松かさメダ子の所見です。

・体色がやたらと白っぽい

・出血は見られない

・大きく膨れたお腹

・多少なり食欲はある

エロモナスの特徴である眼球突出や出血は全くありません。内臓機能の障害による松かさ病であると、里山は判断しました。

治療を誤る愚か者

病気のメダカを見続けると、「これ、もう助からないな~」とか「これは治りそう」とか、何となくわかって来ます。

今回の松かさメダ子は、助かる望みが薄い方でした。近日中に死んでしまうだろうと、そう思いました。

ですが、昨日の死は彼の本当の寿命ではありません。本当であれば、もっと生きられました。これは人為的な死です。

里山が治療法を見誤ったのです。

初動が遅い

最初に感じた違和感を深く追求せずにメダカを放置していたこと。これが一番最初の間違いです。

弱ってからの無駄な治療

松かさ病に気付いてからは更に最悪でした。

「これは内臓の弱りから来るものだ」と気付いたにも関わらず、無駄な薬浴を行ってしまったのです。

メチレンブルーは魚毒性の低い薬剤ですが、弱りきっている魚にはキツイことがあります。薬浴の開始には、恐怖と言うオマケが付くのです。

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このことが致命的になり、松かさメダ子は死んだものと思われます。

治療法を見極める目を持とう

松かさ病のメダカを発見した場合、鱗が立つ以外で、何か特徴的な症状が出ていないかをしっかり見る必要があります。

その上でどう対処して行くかが異なるからです。

おわりに

治療を行ったのは昨日の朝です。夕方、帰宅した頃には既に死んでいました。

水の臭いがかなり生臭くなっていました。直近に死んだのであれば、そこまでの臭いはしません。死んでから半日は経過しているだろうと思いました。

つまり、薬浴してからそう時間も経たない内に死んだということです。

夏のように水温が上がらないので、亡骸は綺麗なままでした。

自然と口から吐息が漏れました。その時に里山が何を思ったかは秘密です。