この寒い中、水槽掃除を決行した里山です。
順調に星河が抱卵しています。抱卵する個体数、卵の数も多くなって来ました。一方で、ホテイアオイは朽ちて行きました。
やはり光が足りなかったようです。
星河とホテイアオイの様子を見て、やっと以前調べた光に関する事柄が飲み込めた気がします。
水槽立ち上げ時と今の様子を見て行きましょう。
ホテイアオイの根
立ち上げ当初は綺麗だったホテイアオイの葉は、たった1ヵ月半でボロボロになってしまいました。
徒長が始まり、次いで変色。最後には茶色くボロボロになって……という順です。
根は全く伸びませんでした。それどころか、ちょっとしたことで切れる程に弱っていました。
↓室内水槽立ち上げ時。葉色が綺麗で根にもダメージ無し。
↓1月現在。葉の淵は茶色く変色し、根の状態も悪い。(本日処分しました)
寒空の中にあっても
屋外のホテイアオイの根は、ゆっくりとですが成長をしています。
寒さで葉色自体は落ち、決して状態は良く無いのですが、室内水槽に浮かべてあるものと比べたら天と地の程の差があります。
↑屋外水槽のホテイアオイ。寒さで色は落ちているが、根が長く伸びています。簡単に切れません。
根は植物にとって栄養分を吸収する大切な場所。ヒトの内臓器官と似ていますね。見えない部分にある、生きていく上で必要不可欠なモノです。
ここがダメだと全身にガタが来ます。
根がダメになってしまった植物が元気に育つことはありません。
必要な光量が違う
同じ環境にあっても、アナカリスは問題なく育っています。新芽も出ていますし、伸びているのもわかります。
ただし屋外のものと比べ、細く黄緑色をしているのは否めません。必要な光(波長)が得られていないのでしょう。
メダカの成長と抱卵
メダカの産卵は光依存です。一日13時間以上の光を与えられると、メダカは卵を産むことが可能になります。
特に波長を工夫していない、一般的なLED照明の光でもOKなことが、今回の結果からわかります。もちろん、光に対する感受性も下がっていません。
メダカにとっての目
メダカは目から受ける光の刺激で、各種ホルモンを分泌します。婚姻色の識別も目の役目です。
オスはメスの生殖隆起を見て興奮をします。
メダカにとっての「目」は、とても大切な器官であることがわかりますね。
もちろん、五感を司る全ての器官が大切ではあるのですが、中でも目(視覚)は非常に重要度が高いようです。
おわりに
植物とメダカ。どちらも光が必要な生物だけれど、その質が違うというのがよくわかりました。
ただ、少し疑問も残ります。
LED育成のメダカは丈夫か?
通常LEDの光には赤外線や紫外線が含まれていません。この光で育ったメダカは、果たして丈夫な骨格をしているのでしょうか?
ヒトの話になりますが、ヒトは紫外線を浴びる(日光浴をする)ことで、皮下でビタミンDの合成が行われます。
ビタミンDは骨代謝に重要なビタミンで、不足すると骨粗しょう症などの原因ともなります。
メダカの生理とヒトの生理は全く一緒ではありませんが、気になる部分ではありますね。
ちょっと勉強しておきます。