台風にも負けず、せっせとメダ活する里山です。
昨日あげた記事の下の方に問題を載せてありました。里山自身が「きちんと答えられるか?」を基準に作った問題です。
解答していきたいと思います。
メダカ初心者の学び
何でも最初はわからないものです。何匹ものメダカを犠牲にして、今があります。
さて、昨日の問題は次の通り。
(1)メダカは日陰で飼った方が大きく育つ
(2)メダカの繁殖に関係するのは温度のみである
(3)ヒレが大きい方がメスである
(4)緑化した水はメダカの飼育に向いていない
(5)メダカのオスはメスの体を見て興奮する
(6)メダカの体色はメンデルの法則に従う
(7)メダカには腎臓が無い
(8)オスの腹ビレを除去することで、交尾の成功率が上がる
(9)黒メダカから緋メダカは生まれない
(10)卵の孵化には光が重要であり、水温の影響は受けない
以下、解答です。
専門的なことを追求し出すとキリがありませんし、里山の頭では混乱するだけです。簡潔に、解り易く答えてみました。
メダカは日陰で飼った方が大きく育つ:×
光はメダカの成長にとって非常に重要です。充分な光が得られないと、分泌されるホルモンの量が少なくなります。
成長を促すホルモンの出が少なければ、メダカは大きく育ちません。
メダカの繁殖に関係するのは温度のみである:×
メダカの繁殖は光に依存しています。「光+温度+栄養」とが揃うことが繁殖の条件です。
ヒレが大きい方がメスである:×
ヒレが大きい方がオスです。
メダカの交尾はオスが背ビレと尻ビレでメスを抱く形で成されます。オスのヒレが大きいのには、きちんと理由があるのです。
緑化した水はメダカの飼育に向いていない:×
緑化した水(グリーンウォーター)はメダカの飼育に向いています。水中を漂う植物性プランクトンはメダカのエサになりますし、適度にバクテリアの繁殖した水はメダカにとって居心地が良いのです。
気をつけるのは、緑化にも「良くない緑化」が存在するということ。
メダカの飼育水は若干生臭い臭いがしますが、ツンとする異臭ではありません。あまりにも臭過ぎるグリーンウォーターは藍藻類が繁殖している証拠です。緑藻類が繁殖した良いグリーンウォーターと違い、こちらは生体に良い影響を与えません。
メダカのオスはメスの体を見て興奮する:〇
繁殖期のオスはメスに下から近付きます。生殖隆起を見ているのです。
ヒトの男性が女性のオッパイを見て興奮するように、メダカのオスもメスの生殖隆起を見て興奮するのです。スケベです。
メダカの体色はメンデルの法則に従う:〇
1912年初報告、1916~17年に改めて確認されたそうです。(黒×緋の実験)
オリジナルカラーを目指しているブリーダーには、熟知必須の法則でもあります。
メダカには腎臓が無い:×
きちんとあります。
メダカは腎機能が強い生物で、時間をかけて慣らせば海水でも飼育が出来るそうです。
もともとメダカはダツという魚の仲間で、サンマやサヨリの親戚です。海水に対応出来るのも頷けます。
また海外の種になりますが、ジャワメダカは汽水域(海水と淡水が入り混じる所)で暮らしています。
オスの腹ビレを除去することで、交尾の成功率が上がる:×
交尾の際、オスはヒレでメスの身体を擦ります。その刺激により、メスは産卵をするのです。
この為、ヒレを除去した場合は、交尾の成功率はグッと下がってしまいます。
黒メダカから緋メダカは生まれない:×
親となる黒メダカの遺伝子型がBbRr、BbRRであった場合、緋メダカも生まれます。
緋メダカの遺伝子型はbbRR、bbRrです。
卵の孵化には光が重要であり、水温の影響は受けない:×
卵の孵化には水温が大切です。適切な水温を保ちましょう。
おわりに
どうでしたか?
今回解答するにあたり、自身の書いた記事はもちろん、他webからの情報、岩松先生(メダカ歴55年)の専門書を参考にしました。
問題を出すのは簡単なようで難しいですね。
何故なら、自身がその内容を熟知していないと、問題の出しようが無いからです。ただ質問するだけの場合とは違いますね。
とても勉強になりました!