米のとぎ汁には乳酸菌がいるらしい。とぎ汁乳酸菌をミジンコに与えてみた結果。

ミジンコ帝国拡大中、里山です。

ミジンコを乳酸菌で育てる――

諦めずに挑戦していました。他所様のブログであったり板の過去ログを覗くと、それが良いか悪いか色々と書かれています。特に挑戦せずとも結果がわかりそうなモノなんですが……。

ヨーグルト売り場で20分滞在した里山です。 ミジンコの繁殖率が芳しくないのに試験を繰り返し、全滅寸前に追いやってしまっ...

まぁ、何でも体験してみるということで。

最初はヨーグルトのホエイで何とか出来んかなと試していたのですが、失敗。今回は米のとぎ汁から培養した乳酸菌をタマミジンコに与えてみました。

とぎ汁と乳酸菌

巷では米のとぎ汁でヨーグルトを作る人もいるそうです。そう、米のとぎ汁には乳酸菌が含まれているのです。

他にもビタミンやミネラルが含まれており、スキンケアにも利用されています。自宅で手軽に、しかもローコストで出来るので、とぎ汁洗顔などをやってる人もいるくらいです。

知ると価値観が変わりますね。ジャバジャバ捨てるには勿体無い代物です。

ミジンコに与えるには

webの情報ですと、2~3日放置したものを少量与えているようです。

里山はこの方法を取っていませんから詳細は不明。これで上手く行っている人もいれば、全然増えなかったという人もいます。

乳酸菌を培養する

単純にとぎ汁だけを与えても増えない気がしました。そこで、米のとぎ汁の力(各種菌の活性)をアップさせるため一工夫をしました。

菌のエサとなる糖分などを添加し、発酵を進めたのです。

準備したもの

・500mlのペットボトル(清潔な物)

・米のとぎ汁 500ml

・砂糖(キビ糖や黒糖など未精製のもの) 小さじ2~4杯

・塩 小さじ1杯

混ぜて放置しておく

準備したものをペットボトルに入れ、数日から1週間発酵させます。

発酵の段階でガスが発生しますから、1日1回蓋を開けてガス抜きします。雑菌が混じると発酵では無く腐敗します。腐敗臭が漂うようなら失敗です。

出来上がった液体は、豆乳ヨーグルトを作る際に利用出来ます。ミジンコのエサにならなかったら自分の腹に収めれば良いやという考えもあり、この方法を採用しました。(笑)

乳酸菌とタンパク質

乳酸菌は乳酸という酸を作る菌です。これは発酵による産物なのですが、酸により菌自身が生き易い環境を作っているとも考えられています。乳酸菌はpHが低い環境で増え易い菌なのです。

乳酸菌が増えれば増える程、pHは酸性に傾いて行きます。

タンパク質は酸で凝固します。この習性を利用したのがヨーグルトやチーズです。

ミジンコの生活環境

ミジンコが活動出来る水質というものがあります。ここで取り上げるのはpHです。

pHと液性

pH1酸性  <<  pH7中性  <<pH14アルカリ性

生物それぞれに活動に適したpHがあります。その範囲を出て極端な酸性やアルカリ性に傾くと、生物は生きていくことが出来ません。

ミジンコの場合

ミジンコはpH6を下回ると生存が出来ないようです。単為生殖に関して、pH7.0~pH8.7の範囲内でしか行われないとの情報も。

アルカリ性に対する耐性が何処までかを見つけられませんでした。繁殖が可能なpHを見る限り、pH9.0~pH10.0くらいでしょうか。

生存が可能なpHと繁殖に適したpHは違います。

上記を見るにあたり、繁殖を目的とした飼育であるなら、中性からやや弱アルカリ性に傾いた範囲(pH7.0~pH8.0)が良いのでは?と思われます。

実際に測るところまではやりませんが、あしからず。

乳酸菌とミジンコの相性

ヨーグルトのpHは4です。単純にpHの部分だけを見ると、乳酸菌がミジンコのエサに適しているとは思えません。

各種食品をエサに利用してみようとするなら、pHを知っておくと良いかも知れませんね。(→参考:歯の健康・該当ページへ)

実際にやってみた!

結論から言いますと、ミジンコを増やせないことはありません。ただ、乳酸菌液の希釈加減が難しく、増殖率もそんなに良くなかったです。(※熟練度が上がればいけそうな気配)

使用する際は原液を何百倍にも薄めて使用します。用意した水に原液をスポイドで数滴垂らす方が良いです。スポーツドリンクくらいまで白濁させてしまったら、完全に「濃過ぎ」です。水を入れ直し調整します。

少しでも液が濃い状態で加温すると、翌朝には飼育水からヨーグルト風な酸っぱい匂いが……。また、中で繁殖した菌によるモヤモヤが発生します。

イーストもそうなのですが、エサはほどほどに与えないとミジンコがすぐに死にます。やり過ぎが一番ダメです。

増殖率に関して

この点に関しては、「乳酸菌だから」増えなかったというわけではないと思います。

エサの好みや、前述の各種菌の産物によるpHの変動は影響あるでしょうが、ミジンコがエサの取り込みをし易い環境になっていなかった、それだけでしょう。

ミジンコ初心者里山です。 ケンミジンコもタマミジンコも、少しずつ増加傾向にあります。タマミジンコに関しては、以前の勢い...

ここを外してしまうと、どのエサを使用しても増えません。

同じエサを使用しても容器ごとに増え方の差が出来てしまうのは、微妙に環境が異なっているからと思います。

おわりに

乳酸菌による繁殖は一部継続していますが、メダカ用ミジンコのエサはイースト(+メダカ飼育水)、メダカのエサに戻しました。経験の有るエサですし、扱いも簡単だからです。

種ミジンコは底土+メダカ飼育水で飼育、たまにメダカのエサを与えています。

ミジンコ帝国の更なる領土拡大を画策する里山です。 10匹以下まで減ってしまい、半ば諦めていたタマミジンコが復活しました...

底土で安定するのはメダカの底土と同じで、バクテリアが住み付き易いからではと思っています。

ミジンコ飼育で留まり、メダカの腸内環境の変化まで辿り着けませんでしたが、乳酸菌による試みはここで終わりとします。

コメント

  1. より:

    あとペットボトル1本増やせませんか?
    ゾウリムシに米のとぎ汁を入れると簡単に繁殖し、それをミジンコに食べてもらうのが私の中では今のところベストです。
    難点は、ゾウリムシボトルの異臭があります。ある教授が強力ワカモトの実験をしていたので、試してみましたが、米のとぎ汁が数倍優っていました。
    いつか試してみてください。
    http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/Paramecium/index.html

    • Medaka.Satoyama より:

      杉さんへ

      コメント有り難うございます。

      ペットボトルは増やせますが、これ以上生物の種類を増やすのは無理です。(汗)
      メダカもミジンコも、毎日一所懸命お世話をしていると、自由時間があっと言う間に無くなってしまいます。ゾウリムシなんて追加した日には、もう睡眠時間かブログ作成時間削るしかなくなっちゃうよ(><)

      小さな生物の世界に興味はあるんですが……。