生物の観察が仕事かも?観察することの重要性と農業―メダカの観察も日々の〇〇を知るため

観察大好き里山です。

観察(observation)とは

対象の実態を知るために注意深く見ること。その様子を見て、その変化を記録すること。どれだけその変化を見つけられるかが重要である。

ウィキペディアより引用

農場の仕事は観察の連続

農業と言っても、様々な形があります。私の職場に限って見ても、扱う商品(植物)が違えば、作業内容も変わってきます。

変わらない事がひとつあるとしたら、「観察の重要性」を挙げます。

これは農業に限らず、仕事全般の話ですね。以前いた医療業界も、どれだけ患者を観察出来るか、業界の動向を観察出来るかが重要でした。

さておき、農場での仕事において、なぜ観察が重要なのかを見てみます。

観察しないとわからない

植物は話をしません。日々の変化から植物の「今の状態」を感じ取る必要があります。

はっきり言いますが、植物はヒトなどよりも、もっとずっと賢いです。決して思い通りにコントロールなど出来ず、機嫌を損ねてしまったらそこで終いです。

想像してみて下さい。

農業に携わる者にとって、植物は商品(=収入)です。

その商品が……

・突然枯れる

・成長しない

・発芽しない

といった症状に陥ったらどうですか?

原因も特定出来ず、商品が次から次へとダメになっていくんです。焦りませんか?

毎年データを取って管理をしていても、植物にはそういうことが起こりえます。マニュアル通りには行かないんですね。

液肥の量や農薬の使用なども、観察の結果で決めるもの。

大切なことは日々の観察です。どんな細かな変化でも、観察して気づいてあげることが不可欠です。

農場内には、こんな感じで同じ品種の植物がビッシリ。みんな同じように見えますが、じっくり観察していくと変化に気づきます。

早速変化に気づきました。わかりますか?

上の写真の画面中央下の葉を拡大したもの。虫食いの痕が見えます。

こういったものを見逃していると、薬散のタイミングを逃します。結果、植物(商品)に甚大な被害が出てしまいます。

観察は楽しい

「観察する」と言うと何か重々しい感じもしますが、そんなことは無いです。寧ろ、すごく楽しいですよ。

私が観察を「楽しい」と感ずる理由は、以下の3つです。

・出会いがある

・勉強出来る

・神秘に触れられる

出会いがある

今まで気づかなかった、小さな生物たちとの出会いがあります。

この中には病原菌やカビなどの真菌類も含みます。ヒトにとって必ずしも良い相手とは言いませんが、出会いは出会いです。

観察することで、普段は気づかない「相手」に出会うことが出来ます。

勉強出来る

出会っても、相手が「誰」であるのか特定出来なければ、互いの仲を深めることは出来ません。

相手を深く知るためにも、勉強は欠かせません。調べて、相手の素性が知れると、これがまた面白いんです。

頭の中の引き出しを増やすチャンスでもあります。

神秘に触れられる

ヒトという生物の中に埋もれていると気づかないのですが、一度視点をずらすと、神(天、この世を想像した何か)の偉大さに感服します。

善や悪という、ヒトの作り出した幻の向こうを垣間見る瞬間です。

メダカの飼育も同じ

メダカも植物と同じ物言わぬ存在です。ヒトの使う言語ではコミュニケーション出来ません。会話が出来ない分、日々の観察からメダカの変化に気づく必要があります。

一見すると良くは思えない病気の症状も、「今の水じゃダメだよ。」「菌がいるよ、何とかして。」と、ヒトの目に見える形で伝えてくれているんです。

本当に可愛いですよね。

エサだって何でも食べるわけではなく、不味ければ残します。美味しければ「もっと頂戴!」と水面近くまで来て、口をパクパクさせます。

近付いて欲しくない時は逃げます。

遊んで欲しい時は、水面近くでこちらを(見ていないようで)見ています。

毎日見ていないとわかりませんが、きちんとメダカ個々に個性があります。機嫌を損ねてしまうと、飼育がうまく行かなくなります。

おわりに

年中同種族で争ってばかりいるヒトと、互いにバランスを取り共存している他の生物たち。どちらが「高等」でしょうか。

ヒトは生物から学ぶことが沢山あると思います。観察することは、生物たちの「共存する知恵」を探る瞬間でもあると思うのです。

コメント

  1. ジークフリート より:

    確かに何事も日々の観察は、とても大切ですね。
    よく見る事で、小さい変化を知り早めの対応が可能になります。

    播種や定植に慣れていない時期は、気になり確認に何度も行きましたよ。

    • Medaka.Satoyama より:

      ジークさんへ
      コメント有り難うございます!
      播種や定植は不安が一杯です。植物は本当に賢く、育つ場所を選びますからね。仕事で何度も定植を行いましたが、未だに慣れません。
      でも、この「何時までも慣れない」「自分の思い通りには行かない」というのが、自然を相手にする職業の面白さですよね。今までやって来た仕事の中で、一番楽しいです!
      職場では夏野菜の定植が本格的に始まりました。日々の観察を欠かさず、良い苗を生産したいと思います。