既に気分は春モード、里山です。
メダカを孵化させたせいか、季節感がズレてしまいました。今日は霰の降るような寒さだったにも関わらず、気分は春です。
日に日に大きくなる稚魚の姿に、来季の繁殖への期待が膨らみます。
今日は水槽管理のことを書いていきます。
死なない環境、死んだ環境
2日続けて死なせてしまって以降、死亡は0。ガラス水槽に移してからは、育成が順調に進んでいます。
プラケースで育てていた頃のような不安は無くなりました。
日が経ち、冬飼育開始時を落ち着いて振り返ることが出来ます。今の状況を踏まえ、もう一度稚魚が死んだ理由を考えてみました。
ここでは「稚魚が未成熟だった」という要因は除きます。それは出荷時の卵の問題であり、飼育者の不手際ではないからです。(次回にどうするか対策が練れないことです。)
不安定な環境
プラケースとガラス瓶で死亡率に差が出たわけですが、その一因として「不安定さ」があったのではと思います。
これは素材と水量の関係です。
水を浅く張ったプラケースは湯煎容器の水に浮かんだ状態であり、ゆらゆらと揺れることもある状態でした。
一方のガラス瓶は浅く張った水でも浮かぶことなく、しっかりと沈んで安定していました。
常に安定しない場所では、落ち着いて暮らすことも出来ないですよね。
《対策》プラケースの使用方法を見直す
水合わせなどで一時的に浮かせるのではなく、当面の間浮かせておくというのは、利用方法としては良く無いなと今はわかります。
次回からはガラス瓶に変更をします。
水の汚れと水量
冬の水槽はびっくりするくらい水が蒸発します。
湯煎容器に張った水、浮かせているプラケース、ガラス瓶、何れも水量が変化します。
――水を浅く張ったプラケースから水が蒸発したら、どうなるか?
エサの食べ残しや排泄物で汚れた水が、結果として煮詰まったようになっていたのではないかと思いました。つまり、汚水の濃縮です。
昼間の死亡が見られなかったのは、朝に足し水をしていたからではないかと推測しました。
夕刻から夜にかけては水を足していません。一晩が経つ内に、どんどんと水が蒸発して行き、朝には濃縮汚水になっていたのでは?と思ったのです。
プラケースには水位の目印になるようなものがありませんでした。しかも水に浮かせているので、「どれくらい水が減ったか」ということが視覚的に捉え難い状況でした。
適正範囲を割り込んでも、気づかないのです。
《対策》朝夕の2回、水位をチェックする
ケースの上から覗き込むだけではなく、横から見て水位を確認します。また、中に設置した水温計の高さなどを目安に、朝夕でどれだけ水が減っているかを、視覚的に把握するようにします。
不必要に水が浅くなり過ぎない様、適切な足し水を行います。
ガラス水槽の中
上記の2点以外にも、気がついたことが1つあります。
今現在稚魚が暮らしている水槽の中は、たっぷりの水が入っています。容器そのものの大きさに対し、2分の1程の高さまでしか水を張っていませんが、プラケースの時の何十倍もの水量が入っています。
稚魚が暮らすのに十分な水位があります。
大きな場所に放って気付いた
とにかく稚魚たちは泳ぎます。あちこち行ったり来たりをしています。そこで初めて気が付きました。
稚魚が3次元的に動くのに対し、里山の頭の中が2次元だったことに。
水の浅く張られたプラケースでは、上下の動き(潜る、浮く)が出来ません。縦と横にしか動けないのです。
広い開口部のプラケース内にいながら、稚魚の動きは著しく制限されていたのです。
開口部が広い=大きい容器では無いのです。
こんな些細なことに、今の今まで気付いていませんでした。
ガラス瓶の中は
里山が使用したガラス瓶は円筒状の物でした。縦に長い容器であり、幅が確保出来ない分、水量を多めにしてありました。
気付きますか?
容器の形が〇なので縦横でぶつかる部分(角)が無く、稚魚はくるくると遊泳することになります。深さもありますから十分に潜ることが出来ます。
縦長のガラス瓶は一見狭いように見えて、立体的に動くことが出来る容器だったのです。
――不安定で動きの制限される容器と、安定していて様々な動きが出来る容器
どちらがストレスフリーでしょうか?
おわりに
メダカ飼育で「空間」を意識したことはありませんでした。
とても大切なことに気付けた気がします。今後の水槽作りでは、空間というものも意識してみようと思います。