ホテイアオイの繁殖力は長所か、それとも短所か?

メダカ大好き里山です。

3月に購入したホテイアオイ。4月は気温が上がらず「枯れない?大丈夫?」と心配していたのですが、今ではもっさもさになっております。

この繁殖力、素晴らしい!

メダカ水槽が幾つもある場合、とっても助かります。ちょこっと買えばポコポコ増えて、メダカの隠れ家や産卵床にもぴったり。観賞用として海外から入って来ただけあって花も綺麗。言うことなしのメダカのお供です。

だが、しかし――

この繁殖力が問題を引き起こすこともあるのです。

ホテイアオイによる被害

ホームセンターでも気軽に買えるホテイアオイは、メダカ水槽の水草として馴染み深い植物と言えます。家庭用の水槽でぷかぷか浮かせている分には何も問題無いのですが、一度野外で繁殖が始まると……?

治水・利水への影響

強い繁殖力で株数が短期間で爆発的に増えます。河川や水路で繁殖すると、水門などの開閉を妨げる恐れがあります。

生物への影響

水面を覆う様に繁殖し、ガス交換を妨げます。また日光が遮られることにより、植物プランクトンの光合成を抑制してしまいます。これらは水生生物の生息環境悪化に繋がります。

冬になると枯れますが、枯れた後の残骸が水質を悪化させます。

人間の活動への影響

船舶やカヌーの運航の妨げになります。

ホテイアオイは注意が必要な外来種

ホテイアオイは環境省の作成した『生態系被害防止外来種リスト』に、その名があります(重点対策外来種、No.75)。詳細は省きますが、ざっくりと言えば日本の生態系にあまり良くない影響を及ぼす恐れがある生物、ということです。

処分は確実に行う

メダカや金魚の飼育に気軽に用いるホテイアオイですが、間違っても河川や池などにポイ捨てしてはいけません。不要になった際は確実にゴミとして処分しましょう。

適度な間引き、捨てる際の確実な処分をすれば、メダカ飼育におけるホテイアオイは、とてもお付き合いし易い水草と思います。

ガサガサ注意報

外来種の話ついでに。

夏になるとガサガサに出かける方も増えるのではないかと思います。色々な生物と触れ合えるガサガサ。自然との触れ合いは至福ですよね。

ですが、お持ち帰りは慎重に。知らない間に外来生物法に引っかかってしまう可能性があるからです。

外来生物法は、特定外来生物による生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止を目的として作られた法律です。

特定外来種に指定されている生物は、許可なしに飼育や栽培、保管、持ち運びや輸入をすることが出来ません。 違反した個人は3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、法人は1億円以下の罰金が科されます。

観察を終えたら、持ち帰らずリリースするのが無難かと思います。※リリース禁止の場合もあります

おわりに

売り場でも「メダカと一緒に」といった感じで売られているホテイアオイ。入手も容易で低価格。ですが、取り扱いには注意といったところでしょうか。

生物の飼育全般に言えることですが、興味がなくなった、不要になったからといって、野外にぽいぽい捨てて良いわけがない。

一度飼育を始めたら、最後まで。