メダカにそっぽを向かれている里山です(冬は冷たいメダ子たち……)。
今日はハスの種を頂いた時のお話です。
昨年、里山はふとしたきっかけからハスに興味を持ち、レンコン(ハスの根)ばかり食べていました。螺旋状に伸びる糸、根だけではなく花の中央にまで空いている穴、不思議な植物だなぁと。
ついには、ハスを育ててみたくなってしまいました。メダカ水槽にも使えるしと、妄想はますます膨らんで行きます。思い切ってハス畑をやっている方に「種をください」とお願いしてみたところ、快くOKを頂きました。
そして送られて来た種。開封してみると、そこには……?
ハスを発芽させる方法
封筒にはハスの種が2つと、紙ヤスリが添えられていました。メッセージは一切ありません。
――コレは何?
意味がわかりませんでした。自分で調べてやれってことなのだろうと、早速webで検索。すると出て来ました。
ハスの種は外皮が堅いため、発芽させるには先ず外皮の一部を削る必要があるのだとか。web検索をしていると、種の送り主からも「ハスの種は堅いから、殻を傷つける必要があるんだ」とメッセージが届きました。
外皮を削り、水に浸けておく
――成程な。紙ヤスリで殻を削れってことか
早速、殻削りに取り掛かることにしました。
しかし、これがまたけっこうな労力がいりました。本当に殻が堅く、紙ヤスリでちょっと削った程度では中が見えないのです。ニッパーで切る等の方法もあるみたいでしたが、中身を傷つけてしまいそうだったので紙ヤスリでゴシゴシを続行。腕が疲れてダルくなった頃、やっと中身が見えました。
あとはコレを水に浸しておくだけ。
「水に浮かんでしまう軽い種は発芽しないかも」と教えてもらいました。もらった内の1つがやや軽く気になったのですが、数日後、その不安は払拭されました。
無事発芽。
しばらく経過を観察、大きな容器に移しました。
ここが里山のダメなところなのですが、メダカ水槽のレイアウト的に土にどう植えるかを悩み、結局そのままドボンしちゃいました(猛省)。ハス様ごめんなさい。今年、きちんと根を張れる場を用意致します。
自然界ではどうなのか
ハスを発芽させるには、芽吹くことが出来るくらいに外皮が傷ついている必要があります。人間が管理している時は人間がやれば良いのですが、自然界ではどうなのでしょうか?
はっきりとした答えが見つけられ無かったのですが、種を傷つける動物がいる、微生物による分解といった意見がみられました。興味深いです。
おわりに
ハスは基本的には根(レンコン)で増えるそうです。ですが、こうして種を残し繁殖することも出来ます。
堅い外皮でしっかりと守られたハスの種は、二千年の時を経ても発芽能力を失わないそうです。
大賀ハスと呼ばれるハスがあります。昭和26年、千葉市の東京大学農学部検見川厚生農場で、ハス博士といわれた故「大賀一郎」博士(当時関東学院大学教授)が、縄文時代に咲いていた古代ハスの種3粒を発見しました。そして、そのうちの一粒が開花に成功しています。
気になった方は大賀ハスで検索してみて下さいね。
さてさて、里山のハスはどうなっていくのかな。