誤飲したメダカを救助しました。一体なんでこうなった?!〇〇を飲み込んだメダカ。

メダカ救助隊の里山です。(自称)

今日も変わらず星河を観察していた時のこと。妙な動きをしている1匹のメダカに気が付きました。アナカリスの根をくわえたまま、じっとしているのです。

時折、頭を振ったり、バックしたりと、何だか変です。

――……もしかして?

考えること数秒。すぐにピンと来ました。

このメダカちゃん。エサと間違えて、アナカリスの根を飲み込んでしまったのです。

誤飲するメダカ

初見の場合でしたら「遊んでるのかな」と放っておいたでしょう。すぐにメダカの誤飲に気付けた理由があります。

秋に屋外水槽でメダカを「釣った」ことがあるからです。

誤飲と誤嚥の違い

1文字の違いですが意味が全然違います。今回のケースは誤飲になります。

誤飲(ごいん)

食べ物では無いものを誤って飲み込んでしまうこと。

飼い犬がビー玉を飲み込んでしまったり、赤ちゃんが小型の玩具を飲み込んでしまうなどが身近な例です。

誤嚥(ごえん)

食道ではなく気管支に物が入ってしまうこと。

普通に飲み込んだつもりが気管支に入ってゴホゴホッ!となってしまう、あの状態ですね。

口から髪が見えていたメダカ

屋外水槽を観察していた時のことです。ある1匹のメダカの口から、ひょろっと細長い物が出ていることに気が付きました。

よく見てみたところ、ヒトの髪の毛のようでした。

屋外水槽に外から飛んで来たゴミが入ることはしばしば。砂や落ち葉はもちろんのこと、綿埃や髪の毛が入ったりすることもあります。掃除していても風に乗って飛んで来ます。

このメダカは誤って沈んでいた髪を飲み込んでしまったようでした。

吐き出すことも消化も出来ない様子。

これが元で死なれるのも嫌だったので、即捕獲し、髪を引き抜くことにしました。暴れるメダカを宥め、口から出ていた髪を引っ張ると……!!

「え?!抜けない?」

釣った魚よろしく、髪と一緒にメダカがくっ付いて来てしまいました。

ちょっと可哀想でしたが、軽く体を抑え、無理矢理に髪を引き抜くことに。若干の抵抗感の後、髪はずるんっとメダカの体内から抜けました。

髪の長さは5センチ程あったでしょうか。

メダカの消化管

メダカの消化管はヒトのように複雑ではなく、1本の管のようになっています。体長が27mmの個体で約40mmであると、岩松先生の著書に記されています。

髪の毛を飲み込んでいたメダカは、口から直腸に当たる部分まで髪が入っていたのでしょうか?考えただけで「ゲッ!」となる話です。

アナカリスの根とイトミミズ

しばらく観察をしていたのですが、自分の力だけで根を吐き出すことは出来ない様子。誤飲していた星河を捕まえ、アナカリスを抜くことにしました。

ちょっと手荒いですが、力尽くで引っ張る!

案の定、メダカが釣れました。ですが髪の毛の時と違い、するんと簡単に抜けました。

半分消化されかかっていた

元の根と繋がっている写真を撮りたかったのですが、切れてしまいました。仕方が無いので切れた部分を撮影・観察。

メダカの体内に入っていた部分は、元の部分より細くなっていました。(例えるなら、モヤシとヒゲ根のような感じ)

飲み込んでいた部分は意外と長く、消化管を貫く形で入っていたようです。

内臓が傷ついていないか

一度消化器に入ったものを無理矢理に出されるのって、けっこう辛いです。しかも嘔吐ではなく、引き抜かれるんですからね。

消化管内は粘膜が分泌されており、ヌルっとはしているのですが……。

星河の内臓を傷つけていないかが気になります。

誤飲の原因は何か

里山はメダカたちに乾燥イトミミズを与えています。もしかしたら、アナカリスの根がゆらゆらと揺れているのを、イトミミズの破片と間違えたのでは?と思いました。

おわりに

髪もそうですが、細長くゆらゆらしているものは、魚にはエサに見えるのかも知れません。パッと思い浮かんだのが、釣りで使われるワームやミミズです。

他にもメダカが誤飲するものとして、発泡スチロール容器のカスがあります。

浮かんでいる破片が、水面に落ちた虫に見えるのでしょう。口に入れた時の感触が違うのか、すぐ吐き出す場合がほとんどですが、中には誤って飲んでしまう場合もあります。消化されませんから、結果メダカは苦しむことに。

ゴミで汚染された河川や海で、誤飲で苦しむ生物の姿を垣間見た気がしました。