ミジンコボトルの大掃除をしていた里山です。
ホームセンターで買って来たメダカたち。自宅水槽に移した後、元気に泳いでいたかと思ったら、翌日になって突然死んでしまったなんていう経験はありませんか?
買って来たメダカはすぐに死んでしまうのに、何故か貰って来たメダカはピンピンしている……ということもよく有ります。
その理由は何なのでしょうか?
結局は死んでしまった
このブログではメダカ飼育者Aさんをよく取り上げています。
先日、そのAさんとメダカ話をしていたのですが、飼育していた黒メダカは徐々に数を減らし、現在は3匹だけになってしまったとのことでした。
内訳は親メダカ1匹、今夏孵化させられた2匹だそうです。
早期に大量に死んだメダカ
Aさんが一番最初に飼育したのは緋メダカです。
そのほとんどが瞬く間に全滅。ホームセンターの店員さんに「少し高いメダカの方が丈夫ですよ」と勧められ、緋メダカよりちょっとだけ高い黒メダカを購入したそうです。
ところが、これまたバタバタっと死んで、最終的に生き残ったのは4匹。
その4匹も落ちて行き、生き残ったのは購入した親メダカ1匹と、夏に生まれた2匹のみになってしまったとのことでした。
買って来たメダカが死ぬ原因は?
購入したメダカがすぐに死んでしまったという経験は里山自身もあります。
何故そういうことが起きてしまったのか、Aさんの話から原因をいくつか考えましたので、まとめておきます。
もともとが弱い個体だった
ホームセンターなどの店頭に並ぶ緋・黒メダカは単価も安く、乱雑に扱われていることがあります。
病気とはいかずとも、あまり良い健康状態ではない個体も多いです。
よく見るとヒレがボロボロであったり、痩せ細ってひょろひょろしていたりします。中には死んで底に沈んでいる個体もあります。
狭い水槽の中でひしめき合っているので元気そうに見えるのですが……。
水質が合わない
購入先と自宅水槽との環境が違い過ぎると、やはり死に繋がり易いです。
温度やpHはもちろん、日当たり、容器の大きさ、容器を取り巻く環境など。メダカにかかるストレスが多ければ多い程、ダメになってしまいます。
もともとが弱い個体であれば尚更ですよね。
水合わせをしっかり行っても、死ぬ時は死にます。
寿命だった
メダカの寿命は約1年程です。飼育環境が良ければ2~3年生きますが、1年が目安です。
購入したタイミングが、たまたま寿命であったとも考えられなくはありません。
死の原因は様々
初心者の水槽でメダカが死ぬことは、何も珍しいことではありません。
前述以外の原因も少々記しておきます。
農薬漬けの水草投入
水草も生物なので、当然弱ったり病気になったりすることがあります。そのような状態の物を出荷する、または店頭に置いておくことは出来ません。
――では、どうするのか?
一番手っ取り早いのが「薬」です。
陸上の植物も同じですよね。虫がついたり病気が流行れば、速やかに農薬を散布します。被害を拡大させないことが大切になってくるからです。
ですが、その薬が影響を及ぼすのは害虫や病原菌だけではありません。薬の成分が残った水草の投入は、飼育している生物にも何らかの影響を与えます。
扱いが雑
袋から水槽に移す際、メダカにダメージを与えるようなことは無かったでしょうか?例えば地面への落下、袋の上から強く掴んだ、無理に袋から追い出し傷を負わせた……などです。
汚い容器で飼育した
洗っていないバケツ、何に使用していたか不明な発泡スチロール、食器洗剤で洗い十分に濯がなかった器などを使用しないで下さい。
水に染み出した成分が原因でメダカが死ぬことがあります。
持病がある個体
メダカの病気にも目に見えるものと、そうでないものがあります。内臓疾患を持った個体を購入していたとしても、先ず気づくことは出来ません。
見た目に変化のわからない個体が死ねば、「突然死んだ」ように見えるでしょう。
貰って来たメダカが元気なのは何故か
買って来たメダカはすぐに死んでしまったのに、貰って来たメダカはすこぶる元気だというAさん。
自宅の飼育環境は同じなのに、何でそんなことが起きるのでしょう?
生まれと育ち
生まれ育った環境が個体に与える影響というのは、非常に大きなものです。
貰って来たメダカたちは、育てられた環境が良かったのではないかと考えます。「環境が良い」というのは、「温室育ち」ということではありません。
温室育ち(おんしつそだち)
大事にされて育ったために、世間の苦労を知らず、鍛えられていないこと。
一定の飼育環境化で大事(過保護)に育てられた個体と、ある程度の外的ストレスに晒されながら育った個体とでは頑丈さが違います。
育て方が及ぼす影響
買って来たメダカがすぐ死んでしまった、何度購入しても同じ結果になってしまったという場合、購入先の商品管理が十分でないことも考えられます。
何度試しても死んでしまうような時は、購入先を変えることも検討します。
メダカにも品質がある
同じメダカでも「××ブリード」といって、特定のブリーダー(企業)が育てたメダカに高値が付くことがあります。
誰がどう手掛けたかによって、個体の品質に差が出るからです。
末永くメダカ飼育を続けていこうと考えているなら、「ここなら安心」と思える販売店(ブリーダー)を探しておきましょう。
おわりに
過去記事と被る内容でありますが、初心者が遭遇し易いパターンでのメダカの死についてまとめてみました。
書いていて、改めて思ったのは「誰から購入(入手)するか」の重要性です。
最初に掴んだのが粗悪品であれば、それだけ死なせる確率が高くなります。逆に品質のしっかりとした元気なメダカを入手出来れば、不慣れな飼育でも、長く付き合っていくことは可能です。