グリーンキラー・里山です。
夏の日差しに照らされて、ホテイアオイがぐんぐんと成長しています。もらって来た時は小さなものばかりだったのですが、今ではその株が子株を産んでいます。
水面下の目立たない所には、アナカリスがちらほら。
今日はアナカリスのお話です。
アナカリスが溶けた
今年の4月頃だったと記憶しています。近所のホームセンターでアナカリスを購入し、メダカ水槽へ投入しました。
冬にマツモで失敗していたので、気温が上がる時期を待っての投入です。
青々とした葉が綺麗で、一緒に泳ぐメダカたちの姿も涼しげで素敵です。
しかし、この状態が保てたのは2週間足らずでした。
次第に藻が生え出した葉
美しい状態が保てたのも束の間、アナカリスの周りにもやもやがかかり始めました。藻です。
しばし経過を観察したが、状況の改善が見られそうにも無いため、水で藻を洗い流すことにしました。
水槽からアナカリスを取り出してみるとヌルヌルとしていました。
よく見ると葉は透き通ったようになっており、茎は黄緑からやや赤茶けた色に変化しています。水で洗い流すと葉もぼろぼろと流れて行ってしまう始末です。
――弱って枯れてしまったんだ
そう思いました。
弱る理由は何だ
考えられるのは、やはり環境の変化です。
ホームセンターの水草売り場は常時エアーポンプとヒーターが稼働しています。水温は年中を通して25℃~28℃に保たれ、水槽の上の照明により光もたっぷりと与えられています。水には肥料が添加され、最適な環境となっていることでしょう。
里山宅の屋外水槽とは大違いですね。
ですが、ホームセンターと同じ環境を作るのは無理です。
こまめにメンテをしながら、アナカリスが環境に適応してくれるのを待ちました。
環境に適応した新芽
枯れてしまったように見えたアナカリスの茎ですが、よく見ると緑の濃い場所がありました。新芽の生えている部分です。(写真の上の枝は古い茎、下は新芽です。)
違いは色だけではありません。葉の艶や色もよく、藻も一切生えていないのです。
新芽の成長
芽の育ち具合に合わせ、枯れかけている茎を落としていきました。余分な部分(古い部分)を落とすことで新芽に栄養が集中するそうです。
生え始めの芽は小さく、どうなるか心配でした。しかし、無用な心配だったようです。
切り離した新芽はゆっくりとですが、確実に伸びて来ています。環境にも馴染んだようで、藻が繁殖することもありません。葉色も濃い緑で、触れた感じもしっかりとしています。
線が細いのが気になりますが、枯れる気配はありません。
ホテイアオイの去った後に
夏の日差しに呼応するかのように、ホテイアオイが育っています。夏の気温と日差しが原産国の環境に近いのでしょうね。
いきいきと育っているホテイアオイには申し訳ないのですが、里山は彼らが枯れた後の水草のことを既に考え始めています。
9月に入り、朝晩が涼しく感じられるようになる頃には、彼らのシーズンが終わってしまうのを知っているからです。
今の内にもう少しアナカリスを足すか、或いは他の水草を買うか。
8月までには何とかしたいですね。この時期なら、屋内(販売店のハウスや水槽)から屋外に移しても大きな寒暖差がありません。急激に寒くなることもありません。水草を慣らす時期としては良いと思います。
おわりに
ホームセンターで買って来た時よりもボリュームはなくなりましたが、アナカリスは元気に育っています。
水草を上手に育てられなかった里山にとっては、とても嬉しいことです。